電動バイクを盗まれないために!意味のある盗難対策をしよう!

       

公開日:2023/03/15  最終更新日:2023/04/19

電動バイク 盗難対策

電動バイクに限りませんが、バイクは盗みやすく盗難リスクが高い乗りものです。近年の窃盗団はプロ集団で、どれだけ厳重に保管しても盗まれてしまうことがあります。とくに交換式バッテリーが動力の電動バイクは、バッテリーだけ盗まれる被害も多発しています。今回は、電動バイクの盗難対策を紹介します。

バイクの盗難は減っている?

警察の統計では、近年バイクの盗難件数は減少しています。防犯意識の高まりで窃盗被害を減らしている面もありますが、数字だけでは分かりにくい事情もあります。

バイクの盗難件数は減少傾向。しかし油断禁物

神奈川県警の発表では、令和2年のバイク盗難件数は1,231件、令和3年は995件、令和4年は11月までの暫定値で869件と、年々減少しています。しかし、減少した原因はバイク保有率が下がっているからという指摘もあり、決して油断はできません。2014年以降、日本のバイク保有率は2%ずつ下がっているという統計があります。

通勤や通学に使うスクーターなど小型バイクの需要が減ったのが原因で、逆に趣味性が高い大型バイクは伸びています。窃盗団から見れば、趣味性が高い電動バイクは高値で転売できる格好の獲物。数字だけ見て安心せず、防犯対策をしっかり行いましょう。

狙われるかも!こんな盗難対策はNG!

電動バイクは重く、とても一人で運べるものではありません。だから盗むのは大変だろうと油断しがちですが、それは間違い。窃盗団は複数人で盗むので、数人で担ぎ上げて持ち去ることもできます。ひどい場合はロックをかけた地面ごと破壊して持ち去ることもあり、まったく油断できません。

ワイヤーロックだけの施錠

ワイヤーロックは手軽で便利ですが、油圧カッターがあれば数秒で切れます。施錠は「ワイヤーロック+U字ロックやディスクロック」など、複数の種類のカギを付けましょう。U字ロックはかさばりますが破壊しにくく、手軽にロックできます。ディスクブレーキに付けてタイヤを止めるディスクロックは、U字ロックより小型で取り回しも便利。振動でアラームが鳴る機種を使えば、持ち上げて窃盗しようとしても音を鳴らして追い払います。

前輪だけのロック

バイクは前輪を外すことができます。そのため前輪だけロックをすると、前輪だけ残して盗み出すことができます。バイクは部品だけでも売れるので、丸ごとなくても価値があるからです。丈夫なワイヤーロックで前輪と後輪をつなぐと、ある程度は泥棒を阻止できます

ガードレールに繋いでも安心できない

バイク窃盗団は強引で、ガードレールにロックしたらガードレールを破壊して持ち去ることもあります。とくに高価なバイク、珍しいバイクは強引な手法で奪われるリスクが高い機種。振動で警告音が出るカギを使うなど、二重、三重の対策が必要です。

大切な愛車を守るためにできること

電動バイクに限らず、バイクの盗難対策に「これさえすれば安心」はありません。二重、三重に対策をして盗むのが面倒なバイクだと印象付けると、窃盗リスクを減らすことができます。バイク盗難の6割は自宅の敷地内という統計もあるため、とくに家での対策が必要です。

電動バイクを「隠す」

いちばん大事なことは、バイクを隠して窃盗団の目に入れさせないことです。近年の防犯対策は敢えて人目にさらし、衆人環視の力を借りる傾向がありますが、電動バイクの窃盗に関してはあまり効果が期待できません。どれだけ厳重に鍵をかけても、窃盗団なら一瞬で破ってしまいます。GPSを付けても無効化できるので、必ず取り返せるとは限りません。

「見えづらい場所に置く」「駐車場ではバイクカバーをかける」など、隠すことを徹底しましょう。いつも同じ場所に駐車せずに、駐車場を複数所有して場所移動させるのも効果的です

トリッキーな動きで窃盗団を警戒させる

たとえば「駐車場に電動バイクを置いて立ち去ったあと、すぐに戻って再確認する」など、トリッキーな動きは窃盗団をためらわせます。窃盗は人の目を盗むからできるもので、もしあなたの目の前で盗めば強盗になります。強盗は罪が重く、捕まれば実刑は免れません。

窃盗団を警戒させるには、所有者の目と存在感が欠かせない要素です。すぐにバイクに戻るだけでなく、10分後、30分後など、いろんなパターンで巡回すると効果的でしょう。

「うっかりミス」を防ぐ

埼玉県警の発表では、バイク窃盗の3割は“鍵をかけたまま車から離れた隙”に起こっています。ちょっとコンビニに寄る程度だから、といって横着をするのは止めましょう。カギをかけることを徹底するだけでも盗難被害の3割は防げます。

電動バイク独自の盗難で気を付けたいのはバッテリーだけ盗まれることです。とくに、交換式バッテリーはすぐに抜いて盗めるので、より徹底した防犯意識を持ちましょう。駐車した時は交換式バッテリーを抜いておくのは、簡単にできる盗難対策です。

まとめ

電動バイクはまだ珍しいので、もの珍しいものを狙う泥棒に目を付けられがち。価格が高いので窃盗団にも狙われるリスクが高い乗りものです。電動バイクの防犯対策はガソリン車のバイクやスポーツ自転車と同じで「二重、三重にロックをかける」「固定物にロックする」が基本。それに加えて、できるだけ人の目を避けて駐車することも大事です。防犯は、いかに泥棒から隠すか、たとえ見つかっても面倒くさいと諦めさせるかがポイントです。日常で使うと、つい管理が疎かになりがちですが「泥棒はどこにでもいる」と心がけて防犯意識を持ち続けましょう。

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