電動バイクはガソリンバイクとどこが違う?購入するならどっち?

       

公開日:2023/08/15  最終更新日:2023/05/12


近年、電気自動車をよく見かけるようになりましたが、実はバイクの世界でも電気を使って走る電動バイクが注目されています。電動バイクというとポケットバイクのような免許不要なバイクもありますが、通常のバイクと同じ運転免許証が必要なものもあります。今回は免許が必要な電動バイクについて詳しく解説します。

電動バイクの魅力とは

日本が世界に誇る自動車の大手メーカー「ホンダ」は、二輪販売の分野でも世界首位の販売台数を誇っていますが、2030年までに二輪車の世界販売で15%に当たる350万台を電動バイクにすると発表しています。

さらには2040年代にはすべての二輪製品で温暖化ガス排出を実質ゼロにするとも伝えられています。このように環境に配慮した政策は今後各分野で進んでいくのだろうと考えられますが、ここでは電動バイクの魅力について説明します。

給油コストメリット

2020年5月にはコロナショックの影響もあり一時126円まで下がっていましたが、2022年3月にロシアがウクライナに侵攻した際には173円まで価格が上昇していました。2023年現在では160円前後で安定しておりますが、ガソリン代は家計の大きな負担といっていいでしょう。

こういった背景もあり電動バイクが注目されていますが、ガソリンバイクと電動バイクでは燃料費で約100円/リットル違うといわれています。燃費等はバイクの種類によっても異なりますが、ガソリンバイクは1リットルあたり約35km~40kmの走行が可能とされているため、ガソリン1リットルの価格を160円前後とするとガソリンバイクで35km~40kmを走行するには160円ほどかかることになります。

一方で電動バイクは1回の充電でおよそ35km〜40km走行できるとされており、充電1回あたりの電気料金は30円前後といわれています。このように同じ距離(約40km)を走った場合130円ほど電動バイクの方が安いのです。

ガソリンバイクのメリット・デメリット

電動バイクは燃費性能や静粛性に優れていて環境に対する悪影響も少ないことから、中国では非常に高い普及率を誇っており、保有台数・販売台数共に世界の8割強を占めています。しかし日本ではまだまだガソリンバイクのシェア率が圧倒的な状況となっています。ここではガソリンバイクのメリットとデメリットを解説します。

メリット

日本ではガソリンバイクの普及率の方が圧倒的に多いため、各メーカー豊富なラインナップを用意しています。さまざまな種類のバイクから選べるというメリットがあります。

2点目は、車種にもよりますが燃料を満タンにしておけば数百キロを走行することも可能なことです。さらには日本では、ガソリンスタンドも各地にあるため燃料補給に困る心配もありません。3点目は、突然の故障があった際にもガソリンスタンドをはじめトラブルに対応できる店舗が多くあるため、心配が少ないという点です。

デメリット

デメリットの1点目は、近年のガソリン高騰の煽りを受けて燃料費がかかることです。

2点目は、ガソリンエンジンやマフラーからの騒音は大きいことです。時間帯や地域によっては、騒音トラブルに遭う可能性があります。そして、ガソリンバイクは構造上どうしても部品点数が多くなるため、メンテナンス箇所やメンテナンスの必要な頻度が高く、オイル交換やフィルター交換など定期的なメンテナンスが必要です。

電動バイクとガソリンバイクの違い

電動バイクとは名前の通り、バッテリーに充電した電気でモーターを動かして走行するバイクのことです。そのため電動バイクの免許区分は、搭載されているモーターの定格出力によって決まっています。

具体的には、定格出力600W以下は50cc以下の原付免許、定格出力600W~1000Wは50~125ccの小型自動二輪免許、定格出力1000W~20000Wは125cc~400ccの普通自動二輪免許、そして定格出力20000Wを超えるものは400cc以上の大型自動二輪免許という区分になります。

このほかに構造上の大きな違いとしては、電動バイクにはエンジンとマフラーが使われていないためエンジンオイルなども不要です。そのため電動バイクは、バッテリーの管理だけをしっかりするだけでいいので管理が簡単です。

購入するなら電動バイクとガソリンバイクのどちらがおすすめ?

結論を申し上げると、電動バイクがおすすめです。ガソリンバイクと比べて「車体価格が割高」「航続可能距離が短い」「充電スポットが少ない」というデメリットがあります。

しかし、車でもエコカーが主流となる現在ではバイクの世界でも排気ガスが出ないクリーンな乗り物へとシフトしていくことは間違いなく、これらのデメリットも時間の問題で解決すると考えます。

さらに特徴的なのが電動バイクには折り畳み式の機種があるということです。折り畳みができるということは車にも収納することが可能となるため、旅先やキャンプ場などでの移動が快適になります。

まとめ

電動バイクの魅力が伝わったのではないかと思いますが、とくに毎日の通勤等でガソリンバイクを利用している方は電動バイクを検討してもよいのではないかと思います。理由として、ガソリンバイクで通勤しているということはおそらく往復40km圏内の方がほとんどだからです。電動バイクのデメリットとして航続距離の短さがありますが、この距離であれば走行可能です。そもそも長距離を移動するためあれば飛行機、車、電車などいくらでも選択肢があるため、少しでも興味がある方はぜひご検討ください。

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