地震が来たらどうなる?電動バイクにできる地震対策とは
公開日:2023/04/15 最終更新日:2023/04/19
地震が来たとき「自分の愛車は絶対に被害に合わない」「対策は十分」と自信をもっていえる人などの程度いるでしょうか?地震が来てから愛車の心配をしていては遅いため、今この瞬間から準備を始めましょう!というわけで今回は電動バイクにできる地震対策について解説します。地震は車両保険が効かないのでしっかり対策が必要です。
地震が来たら愛車にダメージが!?
地震が起こったとき、自分と家族の心配をしたら次は愛車ですよね。高級なバイクをお持ちの方であればなおさらです。しかし地震によりバイクが転倒し、破損しても車両保険では適応外であるため、保証金は支払われないのです。そのため地震がきても良いようにしっかり地震対策をしておく必要があります。
地震でバイクが倒れたらどうなるの?
地震でバイクが倒れると、ボディやタンクに傷や凹みが発生します。またハンドルやブレーキレバー、サイドミラー、ウインカーなどが折れることもあるでしょう。また弱い地震でゆっくり倒れた場合は傷や凹みで済みますが、縦揺れの大型地震でバイクが強く倒れた場合、フレームが曲がってしまうことも考えられます。フレームが曲がってしまうと修理ができず、廃車になるケースもありますので、対策は必須と言えるでしょう。
地震でバイクが倒れるケース
地震でバイクが倒れるケースとして、ドミノ倒しになることがあげられます。自身のバイクは倒れなくても、隣のバイクが倒れぶつかってしまってはそのままバイクはバタバタと倒れて2次被害、3次被害と巻き込まれるのです。特に地震はドミノ倒しになりやすいため、しっかり対策しておきたいところです。
地震対策をしっかりしておこう!
ここからは具体的な地震対策についてお伝えします。一つ一つを丁寧に行っていきましょう。
ローギアに入れて停めておく
教習所ではバイクを止めるとき「Nに入れる」と教わりますが、地震対策を考えたときには、ローやセカンドに入れて停めることを推奨します。ニュートラルの状態ではタイヤとエンジンの動きがつながっていないため、小さい力でも簡単にタイヤが回ります。
しかしローやセカンドにギアを入れておけば、ギアとエンジンが繋がるため、エンジンが出す出力程度の力を加えないと動かなくなるのです。地震によってスタンドが外れてしまっても、勝手に前に進むことがなくなり、他のバイクを傷つける心配がなくなります。このテクニックは坂道やスタンドの設置が悪い場所でも使えるので、他の人に迷惑をかけないためにも日頃からローギアでバイクを停めるクセをつけましょう。
サイドスタンドを使う
バイク好きの方でも「センタースタンドのほうが安定する」という方がいますが、それは間違いです。地震の揺れに耐えられるのは、実はサイドスタンドのほうなのです。ここではセンタースタンドとサイドスタンドをそれぞれ解説し、サイドスタンドのほうが揺れに強い理由をお伝えします。
・センタースタンド
センタースタンドはその名の通り、バイクの中央に設置し、前輪とスタンドの2点で支持するタイプのスタンドです。センタースタンドは駐車の時にタイヤを浮かせられるため、メンテナンスがしやすく長期保管に便利な点がメリットです。
しかし掛け方、外し方にちょっと癖があり、慣れるまでは少し時間がかかるかもしれません。センタースタンドをかけるコツは、後輪側を持ち上げるようにすることです。慣れていない方はバイクを後ろに引っ張ってしまいますが、持ち上げるようにすると簡単に掛けられます。また傾斜がある場所ではスタンドをかけられないこともあるので、注意が必要です。
・サイドスタンド
サイドスタンドは車体左側に装着されていることが多く、前輪・後輪・スタンドの3点支持になります。サイドスタンドが安定する理由はこの3点支持にあります。センタースタンドは2点支持であるため左右前後のランダムな揺れにたいして非常に弱いです。特に前後の揺れによってスタンドが外れてしまうこともあります。
一方サイドスタンドであれば、3点支持であるため、どの方向からの揺れでも均等に受けられます。三角形は橋やスカイツリーなどの構造物に使われるほど強い図形なので3点で支持されるサイドスタンドのほうが揺れに強いとされているのです。
ラッシングベルトで固定する
ホームセンターや工具店などに売っているラッシングベルトを利用する方法もあります。ラッシングベルトはサイドスタンドの固定に使うのでセンタースタンドを利用している方はまずはサイドスタンドに付け替えてからこの部分を読んでください。
ラッシングベルトの使い方はシンプルです。ラッシングベルトをエンジンガードやフロントフォークなどベルトが固定できる場所と、サイドスタンドに通し2つを同じベルトの中に通せたら、あとはガチャガチャとベルトを縮めていくだけです。あまりガチガチにすると外しにくくなりますし、バイクを傷つけかねないのである程度ベルトが張ればOKです。
こうすることで、地震の揺れによってサイドスタンドが外れることがなくなり、バイクの転倒を防げます。
まとめ
今回は電動バイクの地震対策ということで、地震でバイクが倒れた場合や倒れるケース、地震対策法などを紹介しました。地震は車両保険適応外であるため、自分の力でしっかり対策しておくことが大切です。今回紹介したのはあくまで自宅のガレージなどで保管している場合ですが、区画で仕切られた駐車場を利用している方もいるでしょう。そのような場合は隣との間隔がしっかりとられているような場所を選ぶとよいでしょう。隣のバイクが倒れてもドミノ倒しにならず安心です。