電動バイクの保険について解説!基礎知識や保険料も解説!
公開日:2023/03/15 最終更新日:2023/04/19
ガソリンを利用するクルマやバイクを公道で走行する時に保険は必須となっていますが、電動バイクに関してはどうなのでしょうか。乗り心地がよく、環境に優しい乗り物として電動バイクは注目を集めていますが、保険に関しても同様に必須となっています。そこで、今回は電動バイクの保険に関して詳しく紹介します。
電動バイクの保険は通常のバイク保険と同じ!
電動バイクに乗るには、通常のバイクと同様に保険に入る必要があり、同じような手続きや費用が必要です。費用は車両区分や年齢、バイク運転者の事故実績を示す等級によって異なります。車両区分に関しては排気量によって分けられますが、電動バイクでは排気量がないため、かわりに定格出力によって区分され、加入できる保険プランが決まってくるのです。
車両区分としては、道路交通法による区分と道路運送車両法による区分があります。道路交通法による区分としては排気量50cc以下が原動機付自転車、50cc越~400cc以下は普通自動二輪車、400cc越が大型自動二輪車に区分され、
道路運送車両法では、排気量50cc以下を第一種原動機付自転車、50cc超~125cc以下を第二種原動機付自転車、125cc超~250cc以下は二輪の軽自動車、250cc超は小型自動車というふうに区分されます。排気量の50cc以下にあたるのが0.6kW以下で、50cc超~125cc以下は0.6kW越~1.0kW以下、125cc超~250ccが1.0kW超~20kW以下、250cc越が20kW超です。
バイク保険には自賠責保険と任意保険があり、保険料として主に1.0kW以下と1.0kW超~20kW以下、20kW超の3パターンに費用が分けられています。
自賠責保険
バイクを保有している人は必ず加入しなければいけない強制保険ともいわれる保険で、未加入や期限が切れた場合は罰金や罰則があります。法律で定められている保険なので、どこで加入しても保険料は同じですが、上記の区分によって費用が変わります。電
動バイクで多いのが1.0kW以下で1年間7,070円、2年間で8,850円、3年間で1万590円、4年間で1万2,300円、5年間で1万3,980円となり、長期で契約するほど1年あたりのコストが安くなります。1.0kW超~20kW以下では1年で7,540円、2年で9,770円、3年で1万1,960円、4年で1万4,110円、5年で1万6,220円となり、20kW超は2年で9,270円で、3年で1万1,230円となります。
任意保険
自賠責保険で保障できない部分に対応しているのが任意保険です。自賠責保険では車両区分や期間によってのみ費用が変わっていましたが、任意保険では車両区分だけでなく、被保険者の年齢や等級、補償内容の組み合わせで変わってきます。
電動バイクに任意保険は必要?
バイクを走行するには法律でも定められているように保険に入るのは必須ですが、保険の中でも加入しなければいけないのは自賠責保険となります。交通事故などによって被害者となった人を救済するための補償内容となっており、事故を起こした相手に対して怪我をさせたり、死亡させたりした場合の人身事故などの損害賠償責任についての補償はされますが、物損事故に対してや自分自身の怪我については補償されません。
また、保険で支払われる保険金の支払額にも上限があり、傷害による損害として最大120万円、死亡による損害は1名につき3,000万円、被害者の状態により支払額が異なる後遺障害には75万円~4,000万円までが支払われます。つまり、被害者の死亡や重度の後遺障害などの場合は高額な賠償責任を負うケースがありますが、自賠責保険では充分にカバーできない可能性があるのです。そのためにも必要となるのが任意保険といえるでしょう。
任意保険では自賠責保険ではカバーしていない対物に対してや自分自身や同乗者の補償もあり、賠償額の上乗せ補償もあります。さらに、補償内容は各保険会社が提供しているサービスによっていろいろあり、示談交渉やレッカー移動、盗難補償などのトラブルに対応している内容のものもあるので、任意保険に加入しておくことで安心できることがとても多く、リスク回避の観点からも入っておいたほうがいいでしょう。
保険料を少しでも抑えたいときは?
バイクで事故を起こしてしまった時に頼りになるのがバイクの任意保険です。しかし、年間で数万円~10万円以上の費用がかかる場合もあります。保険料は会社によって異なるほか、運転者の対象年齢や車両区分などによっても変わってくるため、少しでもコストをおさえたい人にいくつかの方法を紹介します
保険会社を見直す
保険会社には主な加入方法として、担当者を通じて対面式で加入する代理店型とインターネットなどを通じて直接加入するダイレクト型があります。ダイレクト型は代理店が介在していない分、中間コストを削減できるため、安く加入できます。安いからといって補償内容が大きく異なるわけではないため、充分な補償を受けることができます。
補償内容の見直し
保険料は会社によっても異なりますが、同じ会社が提供する保険でも、契約する補償内容によっても変わります。補償内容を見て自分にとって必要のない内容があれば、外すことで費用をおさえることが可能です。とくに、運転者の年齢条件や使用目的により保険料が変わってくるので、必ず見直しましょう。
自動車の保険を利用する
もし自動車を利用している人がバイクに乗る場合は、自動車の任意保険に加入している人が付けられるファミリーバイク特約がおすすめです。この特約では1.0kW以下の電動バイクが補償対象で、対人や対物の賠償保障や人身傷害事故、自損事故などの補償があり、補償対象者として自動車保険の記名被保険者とその家族になります。ロードサービスを受けることはできませんが、バイクだけの保険に加入するよりも保険料をおさえることができ、家族で複数台の原付バイクを所有している場合でも自動車保険でカバーできるのが魅力です。
まとめ
今回は電動バイクの保険について解説しました。ガソリンで走行する通常のバイクでは、公道で走る場合に加入する保険として法律で加入が義務付けられている自賠責保険がありますが、電動バイクも同様に加入しなければいけません。さらに、補償内容を拡大した任意保険も同様に加入しておいたほうがいいでしょう。少しでもコストをおさえるために保険会社や保険内容を見直す、自動車に付属している特約を利用するなどして、快適なバイクライフを楽しみましょう。