電動バイクは音がしない?気になる乗り心地は?

       

公開日:2023/02/15  最終更新日:2023/01/26

現在は中国で電動バイクが普及するようになっています。日本では普及し始めたばかりですが、これからは脱炭素社会の実現に向けてこれまで以上に普及が進むようになるでしょう。航続距離や価格などの課題はありますが、音がしにくい電動バイクは近隣住民とのトラブルも防止できます。そして、乗り心地もよいのが特徴です。

バイクの電動化が進む現代社会

車だけではなく、これからはバイクも電動化します。2040年代に脱炭素社会を実現するため、すべてのバイクを電動バイクにする動きが進められています。

車だけではなくバイクも電動化が進んでいる

ガソリン車だけではなく、最近では電気自動車が普及するようになりました。太陽光発電システムを設置している家庭では、蓄電池からカーポートに駐車している電気自動車に充電している場面も見られるようになっています。

このような変換は、車だけではなくバイクでも起きています。海外に目を向けると中国では電動バイクの普及が進んでいます。日本でも2040年代にすべてのバイクを電動に変換することを目標としているので、今後は普及が進むでしょう。

電動バイクとは

簡潔に表現すると、自転車とバイクのハイブリッドです。機種やモデルにもよりますが、様々な走行モードがあり、自転車のようにペダルを漕いで進むモード、バイクのように走行するモード、その両方を採用するモードがあります。

平坦な道路を走行するときや、ダイエットや運動不足を解消するために走行するときは自転車のようにペダルを漕ぎます。移動時間を短縮したいときや、長距離を移動するときはバイクのように走行するとよいでしょう。

自分の目的に応じて使い分けられる便利な乗り物として注目を集めています。たとえば、通勤や通学で満員電車を避けたいときや、近場の飲食店などに出かけるときなどにも便利です。

バイクのようにマフラーや変速がない

一見すると外観デザインが同じように思えますが、外観デザインが異なる箇所があります。それは、マフラーと変速がないことです。

電動バイクは排気ガスを排出しないのでマフラーは不要です。また、変速する必要がないので備わっていません。ただし、これまでバイクに慣れ親しんだ人が電動バイクに乗り換えるときに、マフラーや変速がないのは寂しいので、機能はありませんが疑似的に備え付けることも考えられます。

航続距離などの課題がある

長距離の走行を楽しみたい人には課題があります。それは航続距離の短さです。バイクはガソリンスタンドがあれば給油できますが、電動バイクは充電できる場所がないと走行できなくなります。また、価格も平均して1.5~2倍近く高額なので、思わず購入を見送る人も出てくるでしょう。

音がしないってホント?電動バイクの乗り心地について

音がしないわけではありません。ただし、発進や加速するときは静かなので、早朝や深夜に運転しても近隣住民とトラブルになることは少ないでしょう。

無音ではない

電動バイクは音がしないと認識している人が多く存在しますが、そのようなことはありません。事実、モーター音やインバーター音が電動バイクから発生しているので、近くを歩いている人には聴こえるでしょう。

ただし、これまでのバイクのように発進のときに急激に唸るような音が発せられることはありません。エンジンをかけるときの音もそこまで目立ちません。このため、早朝や深夜にバイクを発進させたいときでも、近隣住民に配慮することなく運転できるメリットはあります。しかし無音ではないので誤解しないでください。

電気自動車のようなイメージ

ガソリン車と比較すると電気自動車は接近されてもあまり分かりません。電動バイクは車体がむき出しになっているので、発せられる音がそのまま歩行者に伝わります。そのため、電気自動車よりも歩行者に認識されやすいでしょう。

最近では電気自動車も歩行者に気づいてもらえるように音を出す車種が増加しています。音が静かなのは近隣住民の騒音トラブルが減少して望ましいことですが、安全上好ましくない部分もあります。

電動バイクは乗り味がスムーズなのが特徴的!

エンジン音の振動がないので、体に負担がかかりにくいのが特徴です。

エンジンの振動がないので体に負担がかかりにくい

バイクを走行しているときも停止しているときも車体が小刻みに揺れません。そのため、長時間バイクを運転していても乗り心地がよいでしょう。体に負担がかかりにくいので腰痛などを抱えている人でも安心して乗れます。また、クラッチ操作が必要ないので、初心者でも楽しみやすく安全に走行できるでしょう。

加速がとても速い

最大トルクを発揮できるようになっています。そのため、加速がとても速いのが特徴です。ただし、競技用とは異なる仕様になっています。

まとめ

今後は普及に向けて新しいタイプの電動バイクが製造、販売されるようになるでしょう。現在はこれまでのバイクと比較すると1.5~2倍近く高額になっていますが、価格面でも低下が見られるようになるでしょう。

メリットばかりではなくデメリットもありますが、自転車の機能も備わっている機種やモデルもありますので、これまでバイクに興味を持っていなかった顧客層を獲得できそうです。今後の普及に期待しましょう。

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